おかえりモネとあまちゃん

現在のNHK朝ドラ「おかえりモネ」、ご存じのように宮城と東京を舞台とした作品である。時代設定は少し違うが、やはり同様に東日本大震災を描いた「あまちゃん」(北三陸地域)の影響を結構受けているように思う。

いろいろな共通点はあるが、菅波先生とモネの関係は、いまのところあまちゃんでいうと水口とアキに近いような気がする。そして、アキとユイの関係をおかえりモネでは、百音と未知に投影している。ただ、友人関係より姉妹のほうがよりこじらせているように感じる。

「おかえりモネ」のモネがかかえているトラウマあるいは確執の解消への物語を、「あまちゃん」では春子が引き受けていたように思える。春子の確執は、最初の3か月で母親である夏ばっぱ、次の2ケ月で荒巻と鈴鹿ひろ美に対して、アキが動くことによって解消されていった。

そして、主人公の動きとしては、出身地から離れた場所から物語がスタート、最初の場所であった夏ばっぱやさやかさん、そしてそこであった人々の影響をうけてヒロインが進む道をきめて、東京に舞台を移すが、最後の1か月は災害をきっかけに北三陸気仙沼に舞台を移動する。ただ、あまちゃんは最後の1か月の目標が明確で物語に勢いを感じたが、おかえりモネはどうなるかな?