おかえりモネとあまちゃん(その2)

この連休、気になって「あまちゃん」をNHKオンデマンドで時間の許す限り見てみた。

確かにプロットは「あまちゃん」と「おかえりモネ」はよく似ているし、ドラマ内の最初の地方編、東京編、再度の地方編(その直前に災害が絡む)の時間配分も近い。

そして、共通しているのが、最初の地方編でヒロインが働く場所でのベテラン役を「でんでん」が演じていることである。またヒロインが物語新工場必要な資格を取得するのも同様である。

ただ、あまちゃんは地方編は同じ場所に戻るのに対し、おかえりモネは地方編が違う場所になるのが興味深い。また、あまちゃんが「海女さん」と「アイドル」の2つの側面を持つのに対し、おかえりモネは「気象予報士」1色である。

そして、主要な登場人物が、もう一つのドラマの2つの特色を併せ持っているようにみえる。例えば、

1.あまちゃんの「夏ばっぱ」は、おかえりモネの「サヤカ」さんと「朝岡」さんの役割を併せ持っている。(最初の居場所の提供、次のステップ(あまちゃんではアイドル、おかえりモネでは気象予報士)を示す)

2.おかえりモネ「朝岡」さんは、あまちゃんの「夏ばっぱ」と「水口」の役割を併せ持つ(朝岡、水口ともに東京から地方に来て、ヒロインに東京へ出るきっかけをつくる)

3.あまちゃん「水口」は、おかえりモネの「朝岡」と「菅波」の役割を併せ持っている。(「朝岡」さんは職場でヒロインの指導的立場であることは「水口」と同じであるが、ヒロインと抱き合う描写は「水口」と「菅波」に共通している)

4.おかえりモネ「菅波」は、あまちゃんの「水口」と「種市」の役割を併せ持っている。(ヒロインに恋愛感情を持つ点もそうだが、菅波と種市の共通点は、ヒロインを資格取得に導いていることである)

5.あまちゃん「種市」は、おかえりモネの「菅波」と「りょーちん」の役割をあわせ持っている可能性がある(もし、モネの初恋の相手がりょーちんだとしたら)

6.おかえりモネ「りょーちん」は、あまちゃんの「種市」と「ユイ」の役割をあわせ持っているかもしれない(りょーちんがモネの友人なのか、初恋の人なのか)

7.あまちゃん「ユイ」の役割(アキの一番の友人で同級生だが、地元に残ることになり、津波被害も経験する)をおかえりモネでは「みーちゃん」と「りょーちん」に振り分けたのではないかな。

 

あまちゃんではアキの相手として水口、種市のほか足立ヒロシもいましたが、結局誰ともゴールせず、ラストシーンは友人のユイとトンネルを走るシーンでした。

 

気仙沼編でこのバランスがどう変わるか見どころです。