風街クロニクル

 はっぴいえんどのメンバー(松本隆大滝詠一細野晴臣鈴木茂)による作品集のCD。松田聖子山下久美子薬師丸ひろ子大滝詠一自身、YMOなどに提供された31作が納められている。当然、「君は天然色」にはじまる80年代前半のヒット曲が多く、すごく懐かしいが、2000年代にはいってからの作品もある。
 また、CHEMISTRYが「恋するカレン」をカバーしている。私は大滝詠一のオリジナルの方がすきであるが、カバーならではの味わいもある(同じことは稲垣潤一の「バチェラーガール」や太田裕美の「さらばシベリア鉄道」についてもいえる)。
 驚いたのは山口百恵の作品があったこと。これは鈴木茂の4作品のうちの一つでなかなか面白い。(ちなみに鈴木茂が関与した作品で一番印象に残っているのは「ペガサスの朝」)
 2枚組のDISKで1枚目は、大滝詠一細野晴臣の作品が交互に演奏される。交互に聞くとなかなか面白いが、大滝詠一の曲の方が歌がうまいように思える。ちなみに1曲目の「君は天然色」と9曲目の「ペパーミントブルー」はともに大滝詠一が歌っている(そしてDISK1の山場はその「ペパーミントブルー」)が、その間に松田聖子も2曲(「風立ちぬ」(大滝詠一作品)と「ガラスの林檎」(細野晴臣作品))があったりする。
そして、DISK1の最初の9曲のうち一番売れたのが「ハイスクールララバイ」だったりする。個々の曲について、思い立ったときにまた書くかも。