走れコータロー

 この曲を歌っているソルティシュガーがTVの歌番組で初めてみた歌手である。この曲がヒットしていた当時は小1で、とにかく午後8時なんて言うとそろそろ風呂に入って寝ようかという時間であるが、その日のTVに写っている彼ら4人(で山本コータローは帽子を深くかぶっていたと思う)をみて、どうしても彼らの歌を聴きたいと言うことでだだをこねてねばって聞いたのを覚えている。
 競馬の歌なので歌詞の意味は分からなかったが、楽しそうに歌っている彼らの雰囲気と、テンポの良さと、途中ではいる競馬実況の早口言葉のユニークさが印象に残った。
 残念ながら、リアルタイムでは2回くらい見たことがなく、数年してほとんど忘れかけていた。
 そんな1976年、ニッポン放送不二家ベスト10スペシャルで、番組開始後10年間のベスト50が放送された。その年の大ヒット曲「木綿のハンカチーフ」が10位に、「およげたいやきくん」が6位にはいっていた。せっかくの番組なのでラジカセに録音しながら聞いていたが、たいやきくんよりヒットした5曲は、と思っていたら、次の第5位がなんとその「走れコータロー」。思い出しましたあのころのことを。
 番組終了後、録音したテープを何度も聴きましたね。内容は大人向けでも、子どもでも楽しめるメロディーであった(このことはのちにアニメ「みどりのマキバオー」の主題歌としてカバーされたことからもうかがえる)。で、いまでもお気に入りで時々聞いているが、歌が進むにつれて、走れの回数が2,3、5と増えていくのや、早口実況はいつ聞いても面白い。