プロジェクトX「ツッパリ生徒と泣き虫先生」

 2000年秋に放送されて以後、何度か再放送されている人気の回である。プロジェクトXでは教育ネタはさほど多くないせいもあるかもしれない。1970年代の京都の伏見高校で、荒れた高校に赴任した教師の山口良治氏が同僚教師と協力して学校を建て直し、指導するラグビー部を強くすることに生徒たちに誇りをもたせて学校の雰囲気を良くしていき、やがて全国制覇を果たす。TVドラマ「スクールウォーズ」のモデルにもなった話である。
 この番組では、最初の試合で花園高校に0-112で敗退したが、その時に生徒に芽生えた悔しさを山口氏が受け止め、1年後同じ花園高校に18-12で勝利するまでのプロセスが描かれている。
 その途中で出てきた京都1のワルといわれた生徒が、ラグビーに目覚め、山口氏の愛情にふれ、2年で高校日本代表までになり、やがて教師になるというエピソードには改めて感動。