ジルヴェスターコンサート(新潟りゅーとぴあ)

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http://www.ryutopia.or.jp/koen/chirashi/041231silm.html

 新潟出身の若手演奏会による第1部を経て、休憩時間は地元ワイナリーのワインサービスを楽しむ。第2部の市民リクエストは30曲の中から、アイーダ行進曲が選ばれる。もはやサッカーのサポートソングとして有名で、新潟もサッカーの街と思ったが投票は15票、うち5人に記念品があたるとか。
 第3部はオペラアリアの祭典で、4人のソリストが1人ずつオペラを披露。バリトンの青戸さんは、ワグナーのタンホイザーから「夕星の歌」を歌ったが、このタンホイザーの大行進曲が、このコンサートのオープニングであった。行進曲の合唱に最初に度肝を抜かれてから、どきどきわくわくの連続であったのです。
 名司会ぶりを見せていた郡さんはカルメンメゾソプラノの美声を披露。
 そして、おまちかねの第4部のカウントダウンはベートーベンの第9の第4楽章。25分近くの演奏になるので、11時35分頃に緊張のスタート。そろそろバリトンソロが入る頃にあと20分。そして15,10分とカウントダウンが進む。 
 カウントダウンの興味もさることながら、合唱のテノールの迫力がすごい。
 私も第9の合唱に参加したり、また市民合唱団の第9を聞いたりしているが、だいたいテノールが手薄なことが多いので、これだけテノールが強い第9ははじめてで、ふだんとは別世界であった。もう、これだけでも満足してしまった。座席は女性の声を正面から受ける場所だったが、男性の方が耳に入ってきてしまうのは、自分が歌ったためか。
 そうこうしているうちに、5分、3分とカウントダウンが進み、合唱の最後の山場になって2分、1分、そして、30秒から1秒ごとにカウントダウン。「少し早い」、「時間かけすぎか」どきどきしながら15秒前に合唱終了、そして最後の演奏で終了と同時に「0」に。銀テープがとびかい、カウントダウン大成功でブラボーの大歓声とスタンディングオベーション
 興奮さめやらぬまま、新潟ファンファーレに続いて、第5部のニューイヤーコンサートがスタート、ウイーンより21時間も早く、J.シュトラウスの「美しき青きドナウ」など3曲を演奏。そしてアンコールは、もうみんなの予想通りのこれしかない「ラデツキー行進曲」。最初から拍手でとばす観客を指揮者が押さえつつも、全員参加の拍手は楽しいものだ。ここ数年ウイーンのニューイヤーコンサートを見ているが、新潟とはいえ、この曲にのせて拍手している自分に驚き。さらに残っていた合唱団も拍手で大盛り上がり。
 もうこれでも充分満足であったが、ソリストたちが挨拶に出てきたら、アンコールのもう1曲が始まる。オペラ「椿姫」から「乾杯の歌」、このために合唱団も残っていたのか、意表をつかれたが、これを聞けて大満足。
 新潟ジルヴェスタコンサートに、りゅーとぴあに、みごとなカウントダウンをみせた指揮の秋山さんに、東京交響楽団に、合唱の二期会に、ソリストたちに、観客に、そしてこのコンサートを教えてくれてチケットを確保してくれた連れ合いに乾杯!!
 2004年は新潟はいろいろ大変であったが、2005年はいい年になりそうだ。