「ファイト」カーテンに隠れて

 さすがに優と啓太のやりとりを3日連続はきついこともあり、今日は優が琴子さんに相談する日。だが、太郎が来ている。バスルームに隠れ、優がトイレにたったすきに出て行くのかと思いきや、なんと太郎は寝ていた。で、どうやって脱出するのか思っていたら、階段から玄関まで、琴子さんが太郎をカーテンで隠しながら、優に見つからないよう太郎を帰した。よく見つからなかったものだ。実際にやったらできるのだろうか? というよりよくこういうのを思いついたなと思う。また、太郎役の瀬川亮のコソコソ動いたり、バスルームで息をすったり、玄関で未練がましくキスしようとしたり、コミカルな演技のセンスはなかなかなもの。
 その分、優が、父親に「バネを作ってほしい」といった自分を責めているのが痛々しいし、そもそも学校に行けなくなったのも、友人を孤立させた自分を責めてのことであったし。
 啓太の着ぐるみは、今回の夜のシーンの方が哀愁漂っていて、彼の状況により合っていた。昼間の着ぐるみはまだ、(壇のいうように)ヒーロー的要素があるし、スタジアムのマスコットは夜でも立派なヒーローだけど。
 さすが、優がパンダと鉢合わせするシーンを夜にというのは無理だったんだろうとおもうが、夜のシーンだったらもっといたいたしい。そういえば、映画「ジョゼと虎と魚たち」で主人公の青年が、バニーガールでティシュをくばる元カノにあうシーンがあったけど、ああいうのもショック大きいだろうな。