入賞(ただし6位以内)の比率の変遷

 もしかしたらと思った。女子スケートのパシュートも4位に終わってしまった。これでメダルまだなしだが、入賞という点ではどうだろうか。現在は入賞は8位までであるが、サラエボまでは6位までであったし、札幌などとの比較もしてみたいので6位までを対象とした。
 この6位までの獲得数を、そのオリンピックの競技(金メダル)の数で割った比率をみると下記のとおりである。表は、大会名(年):比率(6位までの入賞/競技数、メダル数)で示す。

 となっている。1980年代までは、札幌の0.1714が最高であったが、あとは0.1以上が3回、そして入賞なしが6回あったりする。しかし、1988年カルガリーあたりから上向き始め、1992年のアルベールビルで0.2を突破、リレハンメルではメダルこそ減少したが6位までは0.26にさらに上昇し、レベルの底上げがなされていることが示された。そして長野では0.36まで上昇する。
 しかし、ソルトレークでは、0.19と一気に半減し、アルベールビルをも下回ってしまう。このあたりは長野でピークを迎えた選手が多く、力尽きたかなという感じである。でも、2002年が谷かと思ったが、そうではなかった。
 今回のトリノで男子フィギュアが終わって34競技が終了し、ここまでメダルはないが、6位以内の比率とはいうと

  • トリノ(2006年、途中):0.1765(6/34、0)

とやはりソルトレイクを下回っている。ちなみに今大会の全競技数は84。今後いろいろな種目があるが、このペースでいくと最終的な6位以内入賞は14.8.つまりあと9人くらいは入賞するということだが、考えられるのは女子フィギュア、ショートトラック、女子1000m、もしかしてジャンプ団体、さらにもしかしてアルペンくらいかな。でメダルはソルトレイクを下回る1つが精一杯のペースである。
 しかし、0.17というのは札幌と同様のペースなので、どうせなら札幌級のインパクトのある快挙があるといいな。