「オールドボーイ」

 今年のカンヌ映画祭でグランプリとなり、「華氏911」に次ぐ評価をうけた最近何かと話題の韓国映画。原作はまだ読んだことがないが、日本の土屋ガロンによるもの。
 ぴあなどをみると、審査委員長のタランティーノ氏はこの作品にパルムドールを与えたかったといっているが、なるほど、タランティーノが好みそうな作風ではある。
 オープニングからキャスト、タイトル紹介と15年の監禁生活の時間経過のフラッシュなど結構手が込んでいておもしろい。15年の間の2002年のエピソードは当然のごとく韓国でのワールドカップだったが、何処との試合だったかな。
 予告編を見たとき、15年の監禁生活で、時代に取り残された古い男の話でオールドボーイという題名かなと思ったが、何のことはない、普段OBと言っている意味だった。
 ここ数年の韓国映画は、21世紀のヌーベルバーグといってもいいくらいの勢いがある。フランスのヌーベルバーグをリアルタイムで経験してない私としては、他国の映画のヌーベルバーグを感じるのは面白いし、この「オールドボーイ」にも勢いは感じるが、ちょっとやりすぎかな。(でも当時のゴダールも何じゃこれはで受け止められていたのかな)