ハウルの動く城

 映画が始まってすぐに引き込まれた。このところ日本の風景が多かった宮崎アニメで、ヨーロッパ的な風景は久々だったが、雰囲気がすごく出ている。宮崎アニメはむしろヨーロッパ的風景と相性がいいのかもしれな。その一方で、戦艦から出てくる虫の不気味さも見事だし。音楽の心地よさは相変わらずで、さすが久石譲といったところ。
 また、火の悪魔のカルシファーがなかなかとぼけた感じでよかったし、城の少年もなかなかいい味を出していた。キャラクターのおもしろさも光っている。
 そんなわけで2時間たっぷり楽しめた、良質のファンタジーである。また見てみたい。