掘るまいか

公式:http://www005.upp.so-net.ne.jp/zuidou/
http://d.hatena.ne.jp/geoyanagi/20041111およびhttp://d.hatena.ne.jp/geoyanagi/20041108、つまり昨年の11月にこの日記で触れた作品「掘るまいか」をやっと見ることができた。しかも監督の橋本信一さんの挨拶があり、帰りにはパンフレットにサインしていただいた。
 さて、この作品の舞台の中山隧道は完成が1949年で、実際に掘った方がかなり健在である。で、全長1kmのうち実に60%以上が最後の1年で掘られたのだが、それまでには、村民の意見の対立、予算確保の苦しさ、そして戦争があり、苦労の連続であったが、その様子を子供の頃からみていた青年が、最後の1年で大活躍したのだから、トンネル掘りを立ち上げた苦労はしっかり生きたわけだ。そして、1948年には、村が一つにまとまったのが最大の原動力かな。で、これがあったから、掘っている途中での大量出水や、貫通間近での酸欠なども事故にならずに乗り切っていけたのではないか。でも、ツルハシやトロッコも周辺の村との協力を得ながらとはいえ、少人数で手作業でこれだけのことをしたエネルギーはすごいと思う。この人たちの子孫であれば、中越地震からの復興も時間がかかってもやり遂げるのではないだろうか(そのためにはやはり全国からの支援が必要である)。そして、その地震でも中山隧道がほとんど無傷であったのもすごいことである。